未確認動物学。
未確認動物学(クリプトゾオロジー/Cryptozoology)とは、存在が確かな物証で裏づけられていない動物を対象にする分野のことです。
語はギリシャ語の kryptos(隠された)に動物学(zoology)を足した造語で、対象となる生きものは「クリプティッド(cryptid)」と呼ばれます。ネス湖の怪物、ビッグフット、ツチノコなどが代表例として挙げられます。学術的な分野としては認められておらず、疑似科学に分類されることが一般的です。
言い出したのが誰かで、話が食い違う
広まったのは1950年代で、ベルギーの動物学者ベルナール・ユーヴェルマンスと、スコットランド生まれの生物学者アイヴァン・T・サンダーソンの2人が中心にいます。ただし語そのものを最初に使ったのがどちらかについては説明が分かれており、サンダーソンが1940年代前半に用いていたとする説と、ユーヴェルマンスに帰する説があります。ユーヴェルマンス自身が後年、先にサンダーソンが使っていたと認めたとも伝えられます。諸説あり、というのが現状です。
否定側の説明も、検証の対象になる
この分野の題材は、肯定・否定のどちらの主張も一次資料が薄くなりがちです。ネス湖の「外科医の写真」のように、作り物だとする告白のほうにも細部の疑義が残る例があります。噂の中身を裁定するより、誰がいつ何を言ったかという来歴をたどるほうが、確かめられる範囲は広くなります。
補足:語の初出については当事者周辺の証言が一致していないため、本項では特定の説を採らず併記した。