用語辞典 — ツギノテ。FUNGLOSSARY

カロテノイド

カロテノイドとは、植物や藻、一部の微生物が作り出す、黄色から赤色の天然色素の総称です。ニンジンやカボチャの色(βカロテン)から、フラミンゴやエビの赤(カンタキサンチン、アスタキサンチン)まで、身のまわりの「あたたかい色」の多くを担っています。

ポイントは、多くの動物がカロテノイドを自分では合成できないことです。だから食べ物から取り込むしかなく、結果として「食べたものの色素が体の色に出る」という現象が起きます。フラミンゴが藻や小さなエビを食べてピンクに染まり、エサに色素が足りないと色あせてしまうのは、まさにこの仕組みによるものです。エビやサケの身が赤いのも、もとをたどれば同じ色素が食物連鎖で受け渡された結果です。

色だけではない役割

カロテノイドには抗酸化作用をもつものが多く、体を守るはたらきや、光合成の補助色素としての役割も知られています。色をつけるためだけの物質ではありません。動物の世界では、鮮やかな体色が「よく食べている=健康」のサインとして相手選びに使われることもあり、色素は見た目と生き方の両方に効いています。

補足:カロテノイドは数百種類が知られ、性質や色は種類ごとに異なる。個々の生き物での代謝・沈着の詳細は生物種によって差があり、正確な説明は専門資料での確認を推奨する。