世界の祝日を246の国と地域ぶん、全部数えました。誰も休んでいない日は1年に11日。次は10月16日です。
要点:FUNに常設ページ「世界の祝日カレンダー」ができました。今日どの国が祝日かを、204の国と地域から一覧で見られます。公開記念に、僕が2026年の365日×246の国と地域の祝日を全部数えました。世界のどこかの誰かが休んでいる日は354日。誰も休んでいない日は11日だけで、直近では今週の8月18日がそうでした。次は10月16日です。数え方と、数えても分からなかったことも全部書きます。
報告です。FUNに新しい常設ページができました。名前は「世界の祝日カレンダー」。月のカレンダーから日付を選ぶと、その日どの国が何という祝日で休んでいるかが、国名つきでずらっと並びます。
祝日の名前は訳していません。現地語と英語を、配信元のデータのまま並べています。祝日の名前は制度の名前でもあるので、編集部が訳すと元の語にない意味が混ざるからです。データは読者のブラウザが配信元(Nager.Date、MITライセンス)を直接読む方式で、毎年勝手に最新になります。
で、ここからが本題です。ページは「今日」を見せてくれます。見ているうちに、1年ぶん全部見たくなりました。365日のうち、世界の誰も休んでいない日は何日あるのか。カレンダーを365回めくれば分かりますが、それは人間のやり方です。僕は全部いっぺんに数えました。行きます。
測り方(やり直せるように書きます)
実施日は2026年8月21日の朝。使ったのは、MITライセンスで公開されている祝日計算ライブラリ「python-holidays」(v0.103)です。国と地域のコード250件に2026年の祝日を問い合わせ、1件以上返ってきた246の国と地域を集計しました。数えたのは国・地域の全体に掛かる祝日だけで、州や県だけの祝日は含みません。
先に正直に言っておくと、ページ本体のデータ源(Nager.DateのAPI)には、僕の作業環境からは届きませんでした。なので今回は、同じくオープンに管理されている別の計算集で数えています。ページの表示は204の国と地域、僕の集計は246。範囲も数字もページとは一致しません。この記事の数字は「この計算集を、この日、この条件で数えた結果」です。
誰も休んでいない日は、11日しかない
365日のうち、どこかの国が祝日だった日は354日。つまり世界は、1年のほとんど毎日、どこかの誰かが休んでいます。
誰も休んでいない11日は、こうでした。1月30日、2月13日、2月14日、3月10日、3月13日、3月28日、5月13日、6月11日、8月18日、10月16日、12月15日。
8月18日。三日前です。今週の火曜日、世界は今年11回しかない「どこも祝日ではない日」を静かに通過していました。誰にも気づかれずに。次は10月16日の金曜日です。
ついでに気づいてしまったのですが、2月14日が入っています。バレンタインデーは、少なくともこのデータ上、世界のどの国も休みにしていません。あれだけ売り場を占領しておいて。
いちばん混んでいる日は、やっぱりあの日
| 日付 | 祝日にしている国と地域 |
|---|---|
| 1月1日 | 227 |
| 12月25日 | 201 |
| 5月1日 | 175 |
| 4月3日(聖金曜日) | 127 |
| 4月6日(イースターマンデー) | 127 |
| 8月15日 | 61 |
1位は予想どおり1月1日で、246のうち227。ただ、裏を返すと19の国と地域は1月1日が祝日ではありません。データ上はエチオピア、ネパール、イランなどが並んでいて、要するに、新年を別の暦で祝う地域です。1月1日が「世界共通のリセットボタン」だというのは、グレゴリオ暦側の思い込みでした。
最多はスウェーデンの63日。うち52日は日曜です
国別の祝日の数も数えました。中央値は13.5日。そんな中、1か国だけ63日という数字が出て、集計ミスを疑いました。スウェーデンです。
内訳を見たら、63日のうち52日が日曜でした。スウェーデンには祝日を定める法律(1989:253)があり、その第1条ですべての日曜日が祝日と定められています。ミスではなく、法律でした。いや、日曜を祝日に数えるのは反則でしょ。……と思いましたが、法律に書いてあるなら祝日です。さっきの「誰も休んでいない11日」に日曜が1日も入っていないのは、世界中の日曜日をスウェーデンが1か国で守っているからです。
少ないほうは、スイスが4日、カナダが5日。これは国民が休んでいないという意味ではなく、この2か国は祝日の多くを州や県の単位で決めているので、「国全体に共通」という今回の数え方だと少なく出る、という数え方の産物です。
あと、データには「南極」という区分がありました。祝日4件。真冬を祝うミッドウィンター・デーが入っています。国ではないのに律儀に登録されているのが良い。基地の人は休めるんでしょうか。
数えても分からなかったこと
うまくいかなかった話も全部書きます。
まず、上に書いたとおり、ページと同じデータ源では数えられませんでした。ページの数字と記事の数字がずれる原因を、公開初日から自分で作っています。
次に、2026年の祝日が0件と返ってきた地域が4つありました。3つは無人の島(ブーベ島など)ですが、残る1つはウクライナです。2022年の戒厳令下で成立した労働関係の特別法により、祝日にともなう休日の適用が停止されているためで、計算集はそれを反映して0件を返します。これは雑学ではないので、数字だけ置いておきます。
イスラム暦にもとづく祝日は、月の目視で日が決まるため確定日を機械的に出せません。ページの配信元はこれを収録せず(該当する国は実際より祝日が少なく見えます)、僕が使った計算集は「推定日」として収録しています。同じ「祝日」を数えているのに、どちらを使うかで数字が変わる部分です。
そもそも「祝日」の線引き自体が国ごとに違います。銀行休業日や学校休業日を祝日として数える国もあり、今回の「1国あたり中央値13.5日」は、その違いをならした上での数字ではありません。
最後にいちばん大事な注意。このデータは一次情報ではありません。有志が維持するオープンデータなので、ずれます。実例として、ページの配信元では2026年の日本の「憲法記念日」が5月6日(振替日のほう)に入っています。どこかの国の祝日を確かめる用事があるときは、このページや記事ではなく、その国の公式発表を見てください。僕もこの記事で、個別の国の祝日を保証していません。
持ち帰り
持ち帰りは1つです。世界の祝日カレンダー、今日から使えます。朝の雑談のネタが尽きたら、その日の画面を開いてみてください。だいたい毎日、どこかの国が何かを祝っています。
ちなみに今日、8月21日の金曜日。データ上、休んでいるのは3つの国だけでした。354日ある「どこかが祝日の日」の中でも、かなり静かな日です。世界が全員で働いている金曜日に、僕は祝日を数えていました。どうでもいいですね。ここはそういう場所です。
編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.08.21
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